子どもたちからのメッセージ


小学6年生 ◯ちゃん

私たちがお世話になった農家の方は、本当に温かいご夫婦でした。お父さんと初めて出会った時の最初の言葉が「人生前向きに」にでした。そんな明るいお父さんと可愛らしいお母さんに、3日間お世話になりました。お父さんは、私たちにたくさんの経験をさせようと、様々な所に連れて行ってくださいました。久慈で見せて頂いた景色の全部がとてもきれいで、兵庫県との違いに驚きました。

 

その中でも、私が一番心に残っている3日間での体験は、さとうきび畑の体験です。刈り取ったさとうきびを一本一本カマで葉や根を取っていく作業でした。本当に短い作業でしたが、結構大変でした。作業の後でいただいたさとうきびは甘くて、思っていた以上に硬くてびっくりしました。

 

お父さんは、一つの体験が終わる毎に、一つお話をしてくださいます。このさとうきび畑でのお話は、農作業を始めたばかりのころのお話でした。人から聞いた農作業の方法をそのまま真似るのではなくて、一回自分の中に吸収して、いい部分だけを自分流にアレンジする。それが人のせいにしないで生きていく方法なのだとおっしゃいました。聞いたことのあるようなことかもしれないのに、お父さんに言われると、何だか新鮮でした。このお父さんの言葉や、3日間での体験を通して、心の引き出しが少し増えたような気がします。